環境学習とは?

地球のイメージ写真

「宇宙船地球号」とは、アメリカのバックミンスター・フラーによって提唱された概念です。

「宇宙船地球号」という概念によって世界の人々は環境問題の重要性を理解するようになりました。

地球全体を閉じた宇宙船と考えれば、限りないと思われていた資源には限りがあり、宇宙船の乗組員で資源を分かち合わなければなりません。宇宙船の中で問題が起きれば、世界の裏側のどこかの問題ではなく、宇宙船の乗組員みんなの問題です。

 

この100年の科学技術の進歩により、私たちは、豊かで便利な生活を享受できるようになりました。一方で、地球の自然環境が破壊され、多くの動植物が絶滅に追い込まれています。ついには、私たち人類の生存も危ぶむような状況も生まれています。

森林破壊、砂漠化、水資源の枯渇、地球温暖化、生物多様性の危機、人口爆発と食糧不足、エネルギーの問題、廃棄物の問題など、様々な問題が山積しています。これらの問題は、私たち自身の生活と深くかかわっています。民主主義社会に生きている私たちは、他の人から強制されるのではなく、みずから考える必要があります。

 

環境学習は、私たち自身の生活と、身の回りの自然(大地や水や生物)のつながりを発見・認識することから始まります。つながりがわかると、あたりまえにある私たちの生活を考え直し、行動するキッカケになります。1人1人の行動は、少しづつ「持続可能な社会」をつくっていく力になるでしょう。

 

そして、閉じた宇宙船の中に生存している、わたしたち人間社会も生態系のように循環型の社会にしていかなければなりません。

 

 

われわれは、本当に、透きとおった水が流れる川、鳥のさえずりが聞こえる木々が生い茂る森、キラキラした魚が群れて泳ぐサンゴ、この美しい地球を、次世代にも引き継いでいくことができるのでしょうか?

 

環境学習をとりまく流れ